ファームでんきは、電気使用量に応じてアプリ内の「水」を貯め、野菜を育てると本物の野菜を受け取れる電力サービスです。収穫した野菜を受け取らず、売却して電気料金の割引に使うこともできます。
ただし、電力量料金は全国一律52円/kWhです。
収穫できる野菜の量、個数、買取価格は運営会社が決めるため、「毎週必ず野菜が届く」「野菜代を含めれば必ず他社より安い」とは限りません。
この記事では、ファームでんきの料金や口コミ、野菜が届く仕組み、デメリットを調査し、どのような人に向いているのかを解説します。
ファームでんきとは?どんなアプリ・サービス?
ファームでんきは、株式会社エスエナジーが提供する家庭向け電力サービスです。ユーザーが入力した「でんきファーム」ではなく、公式名称は「ファームでんき」です。
電力会社をファームでんきへ切り替えると、電気使用量に応じてアプリ内アイテムの「水」が付与されます。その水を使って好きな野菜を育て、収穫できる状態になると、本物の野菜を自宅へ届けてもらえます。
収穫した野菜は、配送を選ばずに売却することも可能です。売却した場合は、運営会社が設定する買取額が電気料金から差し引かれます。
ファームでんきの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ファームでんき |
| ジャンル | 電力サービス・野菜育成アプリ |
| 運営/デベロッパ | 株式会社エスエナジー |
| 小売電気事業者登録番号 | A0529 |
| アプリ料金 | 無料 |
| 基本料金 | 0円 |
| 電力量料金 | 全国一律52円/kWh |
| 主な特典 | 電気使用量に応じて「水」を獲得し、野菜を育成 |
| 収穫後の選択肢 | 野菜を受け取る/売却して電気代を割引 |
| 送料 | 公式公開情報では明確な記載を確認できず、アプリ内確認が必要 |
| 支払い方法 | クレジットカード/コンビニ払い |
| コンビニ決済手数料 | 1回280円 |
| iOS評価 | 5.0/5、3件 |
| Android実績 | 1,000ダウンロード以上 |
| 供給エリア | 沖縄・一部離島を除く日本全国 |
| 解約手数料 | 0円 |
| 注意点 | 野菜の量・個数・買取額は運営会社が決定 |
ストアの評価・実績は2026年7月26日の確認時点です。iOSはApp Store、AndroidはGoogle Playで確認できます。
ファームでんきならではの特徴とは?

電気使用量に応じて「水」が貯まる
ファームでんきでは、電気使用量に応じてアプリ内アイテムの「水」が付与されます。
貯めた水を野菜へ与えると、アプリ内で野菜が成長します。公式の重要事項説明書によると、水は1g単位で使用でき、水を貯める樽には最大1,500gまで入ります。
ただし、電気1kWhにつき何gの水が付与されるのか、野菜1個の収穫に何g必要なのかは、公開情報で明確に確認できませんでした。
「電気を多く使うほど早く育つ」という仕組みですが、野菜を早く育てるために電気使用量を増やすのはおすすめできません。52円/kWhの電気代が発生するため、余計な電気を使う方が家計の負担になります。
育てた野菜を自宅で受け取れる
アプリ内で収穫できるまで育った野菜は、実際に自宅へ配送されます。
App Storeでは「毎週のように野菜がもらえる」と案内されていますが、重要事項説明書には、配送期限は収穫時期によって異なる場合があると記載されています。
そのため、契約すれば毎週決まった曜日に必ず野菜が届く定期宅配サービスではありません。野菜が育つ速度、収穫時期、配送状況によって受け取れる頻度は変わると考えた方がよいでしょう。
野菜を売却して電気代を安くできる
収穫した野菜は、自宅で受け取る代わりに売却できます。売却を選ぶと、その買取額が電気料金から差し引かれます。
野菜をあまり食べない人でも、電気料金の割引として特典を利用できる点はメリットです。
ただし、収穫できる野菜の個数・量・買取金額は、運営会社の判断で決まります。ユーザーが市場価格で自由に売却したり、現金を受け取ったりする仕組みではありません。
野菜の成長状態は翌月へ引き継がれる
月末までに収穫できなかった場合でも、野菜の成長状態や水の残量は翌月へ引き継がれます。
重要事項説明書では、野菜の成長、ジョウロ、バケツ、樽の残量が月をまたいで維持されると定められています。
月末に水や成長状況がリセットされる心配はありません。ただし、サービスの条件や約款が将来変更される可能性はあります。
アプリ内広告と電力小売の収益で運営される
公式サイトによると、ファームでんきはアプリ内広告と電力小売で得た収益の一部を、野菜や電気料金の割引として利用者へ還元しています。
そのため、無料の野菜だけを提供するサービスではありません。ファームでんきの電力契約とアプリ利用が特典の前提です。
ファームでんきはどんな人に向いている?
育成ゲームや家庭菜園ゲームが好きな人
アプリ内で水をあげ、野菜の成長を待つ仕組みなので、育成ゲームや放置ゲームが好きな人に向いています。
単に電気料金を支払うだけでなく、日々の電気使用がゲームの進行につながる楽しさがあります。
野菜を受け取る楽しみが欲しい人
自分がアプリで育てた野菜が実際に届く体験に魅力を感じる人にも向いています。
ただし、受け取れる野菜の種類、量、配送時期を自由に選べるとは限りません。定期的に決まった野菜を購入したい人は、一般的な野菜宅配サービスの方が使いやすい可能性があります。
野菜を受け取れないときは電気代割引を選びたい人
野菜が余っている月や、長期不在で受け取れないときは、売却して電気代の割引に使える可能性があります。
現物と割引の2つから選べる点に魅力を感じる人向けです。
電気料金を比較してから契約できる人
野菜特典だけを見るのではなく、52円/kWhの電力量料金と現在の電力プランを比較できる人に向いています。
特典の価値より電気料金の差額が大きければ、家計全体では損をする可能性があります。
ファームでんきの収入・節約目安は月いくら?
ファームでんきは、利用して現金収入を得る副業ではありません。野菜を受け取るか、運営会社の設定額で売却して電気料金を減らすサービスです。
公式の平均収穫回数、野菜の平均価格、平均買取額、平均割引額は確認できませんでした。
| 使い方 | 月の収入・節約目安 |
|---|---|
| アプリをあまり確認しない | 収穫できない可能性あり |
| 貯まった水で定期的に育成 | 使用量や野菜によって異なる |
| 野菜を受け取る | 種類・量・配送頻度は公式未公表 |
| 野菜を売却する | 買取額は運営会社が決定 |
| 上振れした場合 | 複数回収穫できる可能性はあるが保証なし |
| 電気代全体の節約効果 | 現在の電力プランとの比較が必要 |
現時点では、具体的に「月○円分の野菜がもらえる」「毎月○円安くなる」と根拠を持って示すことはできません。
ファームでんきのユーザー数はどれくらい?
ファームでんきの正確な契約世帯数、累計収穫者数、現在の利用者数は公式には確認できませんでした。
2026年7月26日の確認時点では、Google Playで1,000ダウンロード以上、App Storeで評価3件となっています。
ただし、アプリのダウンロード数やストアの評価件数は、電力契約を完了した人数や野菜を受け取った人数ではありません。
公式サイトには「運営会社の2026年5月時点での累計実績数値」との注記がありますが、取得できたページ本文では対応する具体的な数値を確認できませんでした。
実際に野菜をもらった人はどれくらいいる?
実際に野菜を収穫した人数、配送を受けた人数、累計配送個数、売却して電気料金を割り引いた人数は公式未公表です。
App Storeでは、次のような内容の口コミが確認できます。
- 野菜を育てる操作が楽しい
- アプリが分かりやすい
- 実際に野菜が届いてうれしかった
- 解約金がないため始めやすかった
一方、App Storeの評価件数は3件と少なく、サービス開始からの期間も短いため、利用者全体の評判を判断できるほど口コミは集まっていません。
口コミは個人の体験談です。契約者全員が同じ頻度・量・品質の野菜を受け取れることを保証するものではありません。
ファームでんきのメリットとは?

電気を使いながら野菜を育てる楽しさがある
電気使用量がアプリ内の水に変わり、野菜の成長につながるユニークなサービスです。
毎月の電気料金を単に支払うだけではなく、育成ゲームのような楽しみを加えられます。
収穫した野菜を実際に受け取れる
ゲーム内のアイテムだけで終わらず、本物の野菜を受け取れるのが最大の特徴です。
野菜を食べる機会が多い家庭なら、食費の一部を補える可能性があります。
野菜の売却も選べる
野菜が不要な場合は、運営会社の設定額で売却し、電気代の割引へ回せます。
現物を受け取るか、料金を安くするか選択できるため、生活状況に合わせやすいでしょう。
基本料金と解約手数料が0円
基本料金、加入料、通常の切り替え工事費、解約手数料は0円と案内されています。
契約期間は1年で自動更新されますが、利用者からの解約に違約金は設定されていません。
電気の品質は基本的に変わらない
ファームでんきへ切り替えても、地域の一般送配電事業者の送電網が使用されます。
切り替えだけを理由に電気の品質が下がったり、停電が増えたりするわけではありません。
ファームでんきのデメリット・注意点とは?

電力量料金が52円/kWhと高め
ファームでんきで最も注意したいのは、野菜特典ではなく電気料金です。
電力量料金は全国一律52円/kWhです。例えば、燃料費調整額や再エネ賦課金を除いた料金は次のようになります。
| 月の使用量 | 電力量料金 |
|---|---|
| 100kWh | 5,200円 |
| 150kWh | 7,800円 |
| 200kWh | 10,400円 |
| 300kWh | 15,600円 |
| 400kWh | 20,800円 |
野菜の量・個数・買取額が公開されていない
重要事項説明書では、収穫できる野菜の個数・量・買取金額は運営会社が決めるとされています。
そのため、契約前に年間でどれくらいの野菜や割引を受けられるのか、正確に計算するのが難しい点がデメリットです。
「毎週のように」は毎週の配送保証ではない
アプリ名には「毎週のように野菜がもらえる」とありますが、毎週必ず配送されるとは明記されていません。
公式の重要事項説明書でも、配送期限は収穫時期により異なる場合があるとされています。定期宅配と同じ感覚で契約すると、期待との違いが生じる可能性があります。
送料や配送条件が分かりにくい
確認できた公式サイト、ストア情報、重要事項説明書では、通常の野菜配送に送料がかかるかどうかを明確に確認できませんでした。
配送可能地域、不在時の対応、再配送費、野菜の傷みがあった場合の補償なども、申し込み前にアプリやサポートで確認したい項目です。
燃料費調整額に上限がない
52円/kWhの電力量料金に加え、燃料費調整額と再エネ賦課金が請求されます。
重要事項説明書によると、燃料費調整額は燃料価格や電力市場価格によって変動し、上限もありません。市場価格が高騰すると請求額が増える可能性があります。
公式FAQの記載に不整合がある
公式サイトのFAQには、利用料金の説明として「歩数に応じて100歩あたり1円を値引きする」という、ファームでんきの仕組みとは異なる記載があります。
一方、公式サイトの他の説明、App Store、Google Play、重要事項説明書には、歩数割引ではなく電気使用量に応じて水を付与すると書かれています。
契約条件としては重要事項説明書を優先すべきですが、申し込み前に最新の特典内容を運営会社へ確認した方が安心です。
野菜目的で電気を多く使うと損をする
電気使用量が増えるほど水が貯まるとしても、電気1kWhにつき52円に加えて各種料金がかかります。
野菜を早く収穫するためにエアコンや家電を余計に使うと、市販の野菜を購入するより高くなる可能性があります。普段どおり電気を使い、結果として水が貯まるサービスと考えましょう。
個人情報や利用データを提供する必要がある
App Storeのプライバシー表示では、支払い情報、所在地、メールアドレス、電話番号、ユーザーID、デバイスIDなどを収集する可能性が示されています。
契約前にファームでんきのプライバシーポリシーを確認しましょう。
ファームでんきで失敗しない使い方とは?
過去12か月分の電気使用量を確認する
まず、現在の電力会社の検針票や会員ページで、過去1年間の電気使用量を確認してください。
各月の使用量に52円を掛け、燃料費調整額や再エネ賦課金を加えた料金を現在のプランと比較します。
野菜を0円と考えて料金比較する
契約前の段階では、受け取れる野菜の量や買取額を正確に計算できません。
まずは野菜特典を0円としても納得できる電気料金かを確認しましょう。そのうえで、野菜や売却割引を追加特典として評価する方が安全です。
野菜の種類・必要な水・買取額を確認する
アプリをダウンロードしたら、申し込み前に次の項目を確認してください。
- 育てられる野菜の種類
- 収穫までに必要な水の量
- 電気1kWhあたりでもらえる水
- 野菜の量と個数
- 野菜ごとの買取金額
- 配送料や再配送費
- 不在時や傷みがあった場合の対応
これらが分からないまま契約すると、期待した収穫ペースと異なる可能性があります。
電気を無駄に使わない
水を貯めるために電気使用量を増やしてはいけません。
待機電力の削減や冷暖房の適正利用を続け、普段の使用量の範囲でアプリを楽しみましょう。
野菜が不要な月は売却を検討する
旅行や出張で不在にする場合や、野菜が余っている場合は、配送より売却を選んだ方が使いやすい可能性があります。
ただし、買取額は運営会社が決定します。配送される野菜の一般的な販売価格と比べてから選びましょう。
毎月の実質負担額を記録する
請求額、使用量、収穫した野菜、野菜の市場価格、売却割引額を毎月記録すると、本当に得をしているか判断しやすくなります。
数か月利用しても他社より割高な状態が続く場合は、解約手数料が0円であることを活用し、乗り換えを検討しましょう。
クレジットカード払いを選ぶ
コンビニ払いには1回280円の決済手数料がかかります。
年間では3,360円になるため、野菜や売却割引の価値を大きく減らす可能性があります。利用可能ならクレジットカード払いの方が有利です。
ファームでんきのレビュー評価まとめ
おかねっとメディアの評価は、育成ゲームが好きで、本物の野菜が届く体験を楽しみたい人にはアリです。ただし、電気代を節約するサービスとして期待しすぎるのはNGです。
野菜の配送と電気代割引を選べる仕組みはユニークですが、電力量料金は52円/kWhです。収穫できる野菜の量、頻度、買取金額も事前には分かりにくく、特典を含めた年間メリットを計算しにくい点が課題です。
「毎週必ず無料で野菜が届くサービス」ではなく、「電力契約をしながらアプリで野菜を育て、条件を満たすと現物または割引を受けられるサービス」と考えるのが正確です。
まとめ|ファームでんきは野菜より先に52円/kWhの料金比較を
ファームでんきは、電気使用量に応じて水を貯め、アプリで育てた野菜を実際に受け取れる電力サービスです。野菜を受け取らず、売却して電気料金の割引に使うこともできます。
一方、電力量料金は全国一律52円/kWhで、燃料費調整額にも上限がありません。野菜の量、収穫頻度、買取額は運営会社が決めるため、契約者全員が毎週同じ特典を受けられるわけではありません。
おかねっとメディアとしては、アプリで野菜を育てる体験を楽しみたい人には面白い選択肢ですが、節約を最優先するなら他社比較が必須と評価します。野菜特典を0円と仮定しても料金に納得できるか確認してから申し込みましょう。
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