レシートでんきは、買い物でもらったレシートをアプリから撮影すると、1枚につき電気料金が10円安くなる電力サービスです。
投稿枚数に上限がないため、1日1枚なら月約300円、1日3枚なら月約900円の割引を計算上は狙えます。
ただし、電力量料金は全国一律52円/kWhです。一般的な電力プランと比べて単価が高い可能性があるため、「レシートをたくさん送れば必ず電気代がお得になる」とは限りません。
この記事では、レシートでんきの料金、割引条件、口コミ、メリット・デメリットを調査し、どのような人に向いているのかを解説します。
レシートでんきとは?どんなアプリ・サービス?

レシートでんきは、株式会社エスエナジーが提供する電力サービスです。
電力会社をレシートでんきに切り替え、買い物でもらったレシートを専用アプリから撮影・アップロードすると、1枚につき10円が電気料金から割り引かれます。
投稿できる枚数に上限はありません。コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど、店舗や購入商品のジャンルを問わず、自分で買い物をした際に受け取ったレシートが対象です。
ただし、レシートをポイントや現金に交換する一般的なレシートポイ活とは異なります。受け取れるのは、レシートでんきの電気料金に対する割引です。
レシートでんきの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | レシートでんき |
| ジャンル | 電力サービス・レシート節約アプリ |
| 運営/デベロッパ | 株式会社エスエナジー |
| 小売電気事業者登録番号 | A0529 |
| アプリ料金 | 無料 |
| 基本料金 | 0円 |
| 電力量料金 | 全国一律52円/kWh |
| 主な節約方法 | 対象レシートの撮影・アップロード |
| 割引額 | レシート1枚につき10円 |
| 投稿枚数 | 上限なし |
| 交換先/報酬 | 電気料金から直接割引 |
| 支払い方法 | クレジットカード/コンビニ払い |
| コンビニ決済手数料 | 1回280円 |
| iOS評価 | 4.8/5、18件 |
| Android実績 | 1,000ダウンロード以上 |
| 供給エリア | 沖縄・一部離島を除く日本全国 |
| 解約手数料 | 0円 |
| 注意点 | 電力単価、燃料費調整額、レシートの投稿期限・対象条件 |
レシートでんきならではの特徴とは?

レシート1枚につき電気代が10円安くなる
レシートでんきでは、対象となるレシートを撮影してアップロードすると、1枚につき10円が電気料金から減額されます。
一般的なレシートポイ活のようにポイントを貯め、最低交換額に到達してから他社ポイントや現金へ交換する仕組みではありません。認められた割引額が電気料金から直接差し引かれます。
公式サイトによると、アプリ内の広告配信と電力小売で得た収益の一部を、レシート割引として利用者へ還元しています。
レシートの投稿枚数に上限がない
公式サイトとApp Storeでは、レシートの投稿枚数に上限はないと案内されています。
例えば、対象レシートを毎日投稿した場合の単純な割引額は次のとおりです。
| 投稿ペース | 1か月の投稿枚数 | 計算上の割引額 |
|---|---|---|
| 週2枚 | 約8枚 | 約80円 |
| 1日1枚 | 約30枚 | 約300円 |
| 1日2枚 | 約60枚 | 約600円 |
| 1日3枚 | 約90枚 | 約900円 |
| 1日5枚 | 約150枚 | 約1,500円 |
そのため、投稿枚数が多ければ無制限に利益が増えるわけではありません。
全国一律52円/kWhの電力プラン
レシートでんきの基本料金は0円、電力量料金は全国一律52円/kWhです。
契約アンペアや使用量に応じた段階制ではなく、使用した電力量に52円を掛けて電力量料金を計算します。さらに、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。
52円/kWhは、地域の大手電力会社や他の新電力プランと比べて高くなる可能性があります。公式の重要事項説明書にも、使用量によっては電気料金が安くならない可能性があると明記されています。
レシートの対象条件が細かく決められている
投稿できるのは、自分で買い物をした際に受け取ったレシートです。次のようなレシートは対象外です。
- 同じレシートの複数投稿
- 他人からもらったレシート
- 拾ったレシート
- 他サービスへ投稿済みのレシート
- 架空・偽造・加工・改ざんしたレシート
- AIで生成したレシート
- ECサイトやネットスーパーのレシート
- 電子マネーのチャージ利用控え
- 以前撮影して端末に保存していたレシート画像
- 外国語で表記されたレシート
レシートは、発行日時から2日以内にアップロードする必要があります。
さらに、同じ店舗のレシートを投稿する場合は1時間以上空ける、同一商品を複数店舗で購入した場合は3時間以上空けるなど、不正防止のための条件も設けられています。
アプリで申し込みから割引確認まで完結する
電力会社への切り替え手続き、レシート撮影、電気使用量、電気料金、割引額の確認などは、専用アプリから行えます。
現在の電力会社からの一般的な切り替えであれば、原則として工事や現在の電力会社への解約連絡は必要ありません。送配電には地域の一般送配電事業者の設備を使用するため、切り替えだけを理由に電気の品質が低下することもありません。
レシートでんきはどんな人に向いている?
毎日レシートを受け取る機会が多い人
コンビニやスーパー、ドラッグストアなど、実店舗で頻繁に買い物をする人ほど割引を増やしやすくなります。
一方、ネット通販やネットスーパーを中心に利用している人は、対象となるレシートを集めにくいでしょう。ECサイトやネットスーパーのレシートは対象外です。
レシート撮影を習慣にできる人
レシートは発行から2日以内に投稿しなければなりません。
財布やバッグに入れたまま忘れやすい人よりも、買い物から帰ったらすぐ撮影する習慣をつけられる人に向いています。
電気料金を計算してから契約できる人
レシート割引だけを見るとお得に感じますが、重要なのは割引後の電気料金です。
現在の電力プランの電力量単価、基本料金、燃料費調整額と、レシートでんきの52円/kWhを比較できる人に向いています。
ポイント交換より直接割引を好む人
ポイントの交換申請や有効期限を管理するのが面倒な人にとって、電気料金から直接割り引かれる仕組みは分かりやすいでしょう。
ただし、割引額を現金として受け取ったり、PayPayポイントやAmazonギフト券などに交換したりすることはできません。
レシートでんきの収入・節約目安は月いくら?
レシートでんきは、利用して収入を得る副業ではありません。レシートの投稿枚数に応じて電気料金が安くなる支出削減サービスです。
公式の平均割引額や平均節約額は確認できませんでした。
現実的な目安としては、週に数枚程度なら月数十円、毎日1~3枚投稿できるなら月300~900円前後の割引を計算上は狙えます。
| 使い方 | 月の割引目安 |
|---|---|
| たまに投稿する | 40~100円前後 |
| 1日1枚投稿する | 約300円 |
| 1日2枚投稿する | 約600円 |
| 1日3枚投稿する | 約900円 |
| 買い物が多く、毎日5枚投稿する | 約1,500円 |
| 上振れした場合 | 投稿枚数次第。ただし電力量料金を超える割引は受け取れない |
上記は、対象として承認されたレシート1枚につき10円で計算した目安です。対象外と判定されたレシートは割引されません。
また、これらは「現在の電力会社より安くなる金額」ではありません。レシートでんきの電気料金から引かれる金額です。
例えば、月200kWh使用する場合、電力量料金だけで次の金額になります。
52円×200kWh=10,400円
レシートを月30枚投稿して300円割引されても、電力量料金は10,100円です。ここに燃料費調整額と再エネ賦課金が加わります。
現在の電力会社で同じ使用量の料金がこれより安ければ、レシート割引を受けても乗り換えによって支出が増える可能性があります。
レシートでんきのユーザー数はどれくらい?
公式サイトとアプリストアには、累計申し込み数が3万世帯を突破したと掲載されています。
ただし、累計申し込み数がレシートでんき単独の契約世帯数を示しているのか、現在も契約中の世帯数を示しているのかについて、詳しい内訳は確認できませんでした。
また、2026年7月26日の確認時点では、Google Playの表示は1,000ダウンロード以上です。App Storeは評価4.8、評価件数18件でした。
これらの数字はそれぞれ意味が異なります。
- 累計申し込み数
- 審査・手続きが完了した契約数
- 現在契約中の世帯数
- アプリのダウンロード数
- ストアの評価件数
正確な現在の契約者数や月間アクティブユーザー数は、公式には確認できませんでした。
実際に節約できた人はどれくらいいる?
レシートでんきで実際に電気代が安くなった人の人数、利用者1人あたりの平均投稿枚数、平均割引額などは公式未公表です。
App Storeには、レシートを撮るだけなので手軽、仕組みが分かりやすい、発想が新鮮といった肯定的な口コミが掲載されています。
一方、サービスが始まって間もないため、実際に数か月利用した後の請求額や、以前の電力会社と年間料金を比較したレビューはまだ多くありません。
第三者レビューでは、1枚10円で投稿上限がない点を評価する意見がある一方、52円/kWhという電力量料金を考えると、レシートを投稿しても一般的な電力プランより割高になる可能性が指摘されています。
口コミは個人の体験や感想であり、すべての利用者が同じように節約できることを保証するものではありません。
レシートでんきのメリットとは?

レシート1枚の割引額が分かりやすい
1枚につき10円と決まっているため、投稿枚数から割引額を把握しやすいのがメリットです。
30枚なら300円、100枚なら1,000円と計算でき、ポイント交換の複雑なレートもありません。
投稿枚数に上限がない
レシート投稿数に月間上限が設けられていないため、実店舗での買い物が多い人ほど割引を増やせます。
ただし、投稿した日の電力量料金を超えた割引は繰り越されません。
ポイント交換の手続きがいらない
貯めたポイントを交換する必要はなく、割引額は電気料金から直接差し引かれます。
最低交換額、交換手数料、ポイント有効期限を気にしなくてよいのは、一般的なポイ活アプリにはない特徴です。
基本料金と解約手数料が0円
レシートでんきの基本料金は0円です。公式サイトでは、加入料、通常の切り替え工事費、解約手数料もかからないと案内されています。
契約期間は1年間で自動更新されますが、利用者からの解約に違約金は設定されていません。
コンビニ払いにも対応している
支払い方法はクレジットカードに加え、コンビニ払いにも対応しています。
ただし、コンビニ払いには1回280円の決済手数料がかかります。レシート28枚分の割引に相当するため、節約を優先するならクレジットカード払いの方が有利です。
レシートでんきのデメリット・注意点とは?

電力量料金が52円/kWhと高め
最大の注意点は、レシート割引前の電力量料金です。
全国一律52円/kWhは、地域の大手電力会社や他の新電力より高くなる可能性があります。月100枚投稿して1,000円割引されても、もとの料金差が1,000円以上あれば節約にはなりません。
レシート1枚の価値だけで判断せず、年間の電気料金を比較する必要があります。
燃料費調整額に上限がない
電気料金には、52円/kWhの電力量料金に加えて燃料費調整額と再エネ賦課金がかかります。
重要事項説明書によると、燃料費調整額は燃料や電力の取引価格によって変動し、上限は設けられていません。市場環境によっては請求額が高くなる可能性があります。
割引は翌日や翌月へ繰り越せない
レシート割引は1日単位で計算されます。
その日の割引額がその日の電力量料金を上回っても、超過分は現金で受け取れず、翌日や翌月にも繰り越せません。
電気をほとんど使わない日にレシートを大量投稿しても、割引をすべて使い切れない可能性があります。
レシートは発行から2日以内に投稿する必要がある
対象レシートであっても、発行日時から2日を過ぎて投稿すると割引対象になりません。
第三者サイトには「当日限り」とする情報もありますが、最新の公式重要事項説明書では発行日時から2日以内と規定されています。契約後はアプリ内に表示される最新ルールを優先してください。
他のレシートアプリとの併用が制限される
他サービスに投稿済みのレシートは、レシートでんきでは対象外です。
CODE、ONE、レシチャレなど、別のレシート系サービスと同じレシートを使い回すことはできません。どのサービスに投稿するのが最もお得か、レシートごとに選ぶ必要があります。
レシート画像や個人情報を提供する必要がある
レシートには、購入店舗、日時、商品、金額などの購買情報が含まれます。
App Storeのプライバシー表示では、支払い情報、所在地、メールアドレス、氏名、電話番号、写真・動画、ユーザーID、デバイスIDなどを収集する可能性が示されています。
レシート撮影や位置情報の利用に抵抗がある人は、契約前にプライバシーポリシーを確認しましょう。
サービス開始直後で長期的な口コミが少ない
App Storeのバージョン履歴では、アプリの初期バージョンが2026年6月に公開されています。
記事作成時点では長期間利用した人のレビューが少なく、季節ごとの電気料金や年間の節約効果を判断できる情報は十分にそろっていません。
レシートでんきで失敗しない節約方法とは?
過去12か月分の電気使用量を確認する
まず、現在契約している電力会社の検針票や会員ページから、過去1年間の使用量を確認しましょう。
春や秋だけでなく、エアコンを使う夏や暖房を使う冬の最大使用量も確認することが重要です。
レシート割引前の料金を計算する
レシートでんきの電力量料金は、次の式で概算できます。
電気使用量×52円
例えば、月150kWhなら7,800円、月200kWhなら10,400円、月300kWhなら15,600円です。
ここに燃料費調整額と再エネ賦課金が加わります。
現実的なレシート枚数で比較する
契約後に無理をして買い物回数を増やすのではなく、普段1か月に何枚の対象レシートを受け取っているか数えてみましょう。
月30枚なら300円、月60枚なら600円、月100枚なら1,000円です。この割引額を引いた後の料金を、現在の電力会社と比較してください。
割引を増やすために不要な買い物をすると、家計全体では損になります。
買い物後すぐに撮影する
レシートは財布に入れたままにせず、買い物当日か翌日に投稿する習慣をつけましょう。
投稿期限は発行日時から2日以内です。レシートの文字が薄くなる前に、明るい場所で全体を撮影してください。
同じレシートを他サービスへ投稿しない
レシートでんきへ投稿するレシートは、他のレシートアプリでは使用しないようにしましょう。
他サービスへの投稿済みレシートは対象外となり、利用状況によっては投稿無効やアカウント停止などの措置を受ける可能性があります。
クレジットカード払いを選ぶ
コンビニ払いは1回280円の手数料が発生します。
レシートを月30枚投稿して300円割引されても、手数料を差し引くと実質的な効果は20円程度です。クレジットカードを利用できるなら、カード払いの方が割引を生かしやすいでしょう。
契約後も毎月他社と比較する
燃料費調整額や料金条件は変更される可能性があります。
アプリで請求額と使用量を確認し、1kWhあたりの実質負担額を計算してください。レシート割引を含めても他社より高い状態が続く場合は、解約手数料が0円であることを活用して乗り換えを検討しましょう。
レシートでんきのレビュー評価まとめ
おかねっとメディアの評価は、実店舗での買い物が多く、毎日レシートを忘れずに投稿できる人には検討の余地があります。ただし、電気代を安くするサービスとして期待しすぎるのはNGです。
レシート1枚10円、投稿上限なしという仕組みは分かりやすく、月300~1,000円前後の割引を狙うことは現実的です。
一方で、電力量料金は52円/kWhと高めです。レシート割引を受けても、現在の電力会社より請求額が高くなる可能性があります。
「レシートで稼げるアプリ」ではなく、「指定の電力プランを契約した人がレシート投稿で割引を受けるサービス」と考えるのが正確です。
まとめ|レシートでんきは割引額より電力単価の比較が重要
レシートでんきは、自分の買い物でもらったレシートを発行から2日以内に投稿すると、1枚につき電気料金が10円安くなるサービスです。1日1枚なら月約300円、1日3枚なら月約900円の割引を計算上は狙えます。
ただし、基本料金は0円でも、電力量料金は全国一律52円/kWhです。燃料費調整額にも上限がないため、レシートを投稿すれば必ず現在より安くなるわけではありません。
おかねっとメディアとしては、契約前に「過去12か月の使用量×52円-現実的なレシート割引額」を計算し、現在のプランと年間総額で比較することをおすすめします。割引のために買い物を増やさず、普段受け取るレシートだけで無理なく利用しましょう。
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