ビットでんきは、毎月請求される電気料金の10%相当をビットコインで受け取れる電力サービスです。毎月1万円の請求なら、付与時点で約1,000円相当のビットコインが貯まる計算になります。
ただし、基本料金は0円でも、電力量料金は全国一律45円/kWhです。ビットコイン還元を含めても、現在の電力会社より必ずお得になるとは限りません。
さらに、ビットコインには価格変動、最低出金額、出金手数料、解約時の権利失効といった注意点があります。この記事では、ビットでんきの料金や口コミ、還元の仕組みを調査し、向いている人と契約前の確認事項を解説します。
ビットでんきとは?どんなアプリ・サービス?

ビットでんきは、株式会社エスエナジーが提供する家庭向け電力サービスです。
毎月支払う電気料金の10%相当がビットコインに換算され、専用アプリ内のウォレットへ付与されます。一定額以上貯まると、利用者が指定した外部ウォレットへ送金できます。
サービス開始当初の2023年は5%還元でしたが、現在の公式サイトと重要事項説明書では10%還元と案内されています。また、過去の料金プランは段階制でしたが、現在は基本料金0円、電力量料金45円/kWhの全国一律料金です。
古い口コミには「5%還元」や以前の電力量単価が書かれているため、現在の条件と混同しないよう注意しましょう。
ビットでんきの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ・サービス名 | ビットでんき |
| ジャンル | 電力サービス・ビットコイン還元 |
| 運営/デベロッパ | 株式会社エスエナジー |
| 小売電気事業者登録番号 | A0529 |
| アプリ料金 | 無料 |
| 最低料金/基本料金 | 0円 |
| 電力量料金 | 全国一律45円/kWh |
| 主な貯め方 | ビットでんきを契約して電気料金を支払う |
| 還元内容 | 毎月の電気料金の10%相当をビットコインで付与 |
| 付与時期・レート | 月末23時59分時点のレートで換算し、翌月1日に付与 |
| 受取先 | アプリ内ウォレット→指定した外部ウォレット |
| 最低出金額 | 公式FAQ内で記載に不一致あり。出金前にアプリ内で確認が必要 |
| 出金手数料 | 公式FAQでは0.0004BTCとの記載あり |
| 支払い方法 | クレジットカード/コンビニ払い |
| コンビニ決済手数料 | 1回280円 |
| iOS評価 | 4.0/5、18件 |
| Android実績 | Google Play版の公開を確認できず |
| 供給エリア | 沖縄・一部離島を除く日本全国 |
| 解約金・違約金 | なし |
| 注意点 | 電力単価、燃料費調整額、価格変動、最低出金額、解約時の失効 |
ビットでんきならではの特徴とは?

電気代の10%相当がビットコインで貯まる
ビットでんきでは、毎月の電気料金の10%相当がビットコインとして付与されます。
| 毎月の電気料金 | 付与時点のビットコイン相当額 |
|---|---|
| 5,000円 | 約500円相当 |
| 8,000円 | 約800円相当 |
| 10,000円 | 約1,000円相当 |
| 15,000円 | 約1,500円相当 |
| 20,000円 | 約2,000円相当 |
上記は付与時点での円換算額です。実際に受け取るのは円やポイントではなく、ビットコインです。
付与後にビットコイン価格が上昇すれば円換算額も増えますが、価格が下落すれば10%相当を下回る可能性があります。「10%分の利益が確定する」という意味ではありません。
月末時点のレートでビットコインへ換算される
公式FAQによると、付与されるビットコインは毎月末日の23時59分時点のレートで換算され、翌月1日にアプリ内ウォレットへ付与されます。
ビットコインの価格は常に変動しています。電気料金が同じ1万円でも、ビットコイン価格によって付与されるBTCの数量は変わります。
価格が高い月は受け取れるBTCの数量が少なく、価格が低い月は多くなる仕組みです。
全国一律45円/kWh・基本料金0円
現在のビットでんきは、基本料金0円、電力量料金45円/kWhです。
例えば、燃料費調整額や再エネ賦課金を除いた電力量料金は次のようになります。
| 使用量 | 電力量料金 | 10%相当の目安 |
|---|---|---|
| 100kWh | 4,500円 | 約450円相当 |
| 150kWh | 6,750円 | 約675円相当 |
| 200kWh | 9,000円 | 約900円相当 |
| 300kWh | 13,500円 | 約1,350円相当 |
| 400kWh | 18,000円 | 約1,800円相当 |
実際の請求額には、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。
重要事項説明書には、電力量料金単価が他社と異なるため、使用量によっては電気料金が安くならない可能性があると明記されています。
アプリ内ウォレットに貯めてから出金する
ビットコインは、毎月アプリ内のウォレットに貯まります。所定の最低出金額を超えると、指定した外部ウォレットへ送金できます。
ただし、公式FAQには最低出金額について次の2種類の記載があります。
- Q25:現在の最低出金金額は0.0004BTC
- Q28:最低出金額0.0014BTC、出金手数料0.0004BTC
同じ公式FAQ内で内容が一致していません。実際に契約する場合は、アプリ内に表示される最新の最低出金額と手数料を必ず確認してください。
送配電設備は地域の電力会社と同じ
ビットでんきへ切り替えても、電気は各地域の一般送配電事業者の設備を通じて供給されます。
切り替えたことだけを理由に電気の品質が下がったり、停電が増えたりするわけではありません。また、一般的な切り替えであれば工事も不要です。
ビットでんきはどんな人に向いている?
少額からビットコインを貯めたい人
ビットコインを自分で購入するのではなく、毎月の電気料金を支払いながら少しずつ貯めたい人に向いています。
取引所で購入するタイミングを考える必要がなく、毎月自動的に付与されるため、暗号資産初心者にも分かりやすい仕組みです。
ただし、出金先として外部ウォレットなどを用意する際は、送金先アドレスの管理が必要になります。
ビットコインの価格変動を受け入れられる人
ビットコインは、付与後に値上がりする可能性もあれば、大きく値下がりする可能性もあります。
短期間で確実に10%の節約効果を得たい人よりも、価格変動を理解し、長期的に保有したい人向けです。
電気料金を事前に比較できる人
10%還元だけでなく、45円/kWhの電力量料金や燃料費調整額まで含めて比較できる人に向いています。
現在の電力プランが安い場合、ビットコイン還元を差し引いても支払総額が増える可能性があります。
クレジットカードで支払える人
ビットでんきはコンビニ払いにも対応していますが、1回280円の決済手数料がかかります。
月の請求額が5,000円なら10%還元は約500円相当です。コンビニ手数料280円を考慮すると、還元効果の半分以上が手数料で相殺されます。
節約を重視するなら、クレジットカード払いに対応できる人の方が向いています。
ビットでんきの収入目安は月いくら?
ビットでんきで受け取れるビットコインは、毎月の電気料金の10%相当です。
公式の平均電気料金、平均付与額、利用者1人あたりの平均保有額は確認できませんでした。
| 使い方・電気料金 | 月のビットコイン付与目安 |
|---|---|
| 電気料金3,000円 | 約300円相当 |
| 電気料金5,000円 | 約500円相当 |
| 電気料金8,000円 | 約800円相当 |
| 電気料金10,000円 | 約1,000円相当 |
| 電気料金15,000円 | 約1,500円相当 |
| 電気料金20,000円 | 約2,000円相当 |
ビットでんきは副業本命ではありません。生活に必要な電気料金の支払いを通じて、月数百円から数千円相当のビットコインを貯めるサービスです。
また、電気を多く使って請求額を増やせば、付与されるビットコインも増えます。しかし、支払う電気代の方が大きいため、ビットコインを貯める目的で電気使用量を増やすのは本末転倒です。
「10%相当を受け取れる金額」と「現在の電力会社から実際に得する金額」は別です。
ビットでんきのユーザー数はどれくらい?
ビットでんきの累計申し込み数、現在の契約世帯数、月間アクティブユーザー数について、正確な公式データは確認できませんでした。
App Storeでは、2026年7月26日時点で評価4.0、評価件数18件です。
ただし、App Storeの評価件数は契約者数ではありません。アプリをダウンロードしただけで契約していない人や、契約してもレビューを投稿していない人もいるためです。
Android版については、現在公開されている公式Google Playページを確認できませんでした。
実際にビットコインを受け取った人はどれくらいいる?
ビットコインを実際に付与された人数、外部ウォレットへ出金した人数、累計付与額については公式未公表です。
App Storeでは、電気料金の支払いでビットコインが貯まることへの期待や、料金が他社と大きく変わらないなら魅力的という口コミが確認できます。
一方で、還元率が当時5%だった時期の口コミには、付与額が少ない、他社より電気料金が高いのではないかという意見もあります。
現在は10%還元、45円/kWhへ条件が変更されているため、古いレビューの料金や還元率をそのまま現在の評価に使うことはできません。
口コミは個人の感想であり、ビットコインの値上がりや利益を保証するものではありません。
ビットでんきのメリットとは?

電気代の10%相当という高い還元率
電気料金の10%相当がビットコインで付与される点は、ビットでんき最大のメリットです。
月1万円なら約1,000円相当、年間では付与時点の金額で約1万2,000円相当を受け取れる計算になります。
ただし、実際の価値はビットコイン価格によって変動します。
自分で毎月購入しなくてもビットコインが貯まる
暗号資産取引所で毎月注文しなくても、電気料金を支払うことで自動的にビットコインが付与されます。
投資のタイミングを決めるのが難しい初心者でも、生活費を通じて少額ずつ保有できます。
基本料金と解約手数料が0円
ビットでんきは最低料金・基本料金が0円です。解約手数料や違約金もありません。
料金を比較して合わないと感じた場合、違約金を気にせず他社への切り替えを検討できます。
アプリで付与状況を確認できる
専用アプリでは、電気料金や使用量のほか、現在どのくらいのビットコインが貯まっているかを確認できます。
毎月の電気代が単に消えるのではなく、ビットコインが増える楽しさを感じられる点も特徴です。
ビットでんきのデメリット・注意点とは?

45円/kWhが他社より高い可能性がある
ビットコインを10%受け取れても、電気料金自体が他社より10%以上高ければ、家計全体ではお得になりません。
例えば、ビットでんきの実質的な電力量料金を単純に10%差し引いて考えると、約40.5円/kWhです。
45円×90%=40.5円
ただし、これは付与時点のビットコインを額面どおり評価した単純計算です。出金手数料や価格下落、燃料費調整額などは含まれていません。
地域や現在の契約内容によっては、還元後でも他社の方が安い可能性があります。
ビットコインは元本保証されない
付与されたビットコインの価格は、上昇するとは限りません。
付与時点で1,000円相当でも、価格が半分になれば円換算額は約500円になります。反対に価格が上昇すれば価値が増える可能性もあります。
過去に大きく値上がりした実績は、将来の値上がりを保証しません。
燃料費調整額に上限がない
ビットでんきの電気料金には、45円/kWhの電力量料金に加え、燃料費調整額と再エネ賦課金が発生します。
公式の重要事項説明書では、燃料費調整額に上限を設けていないと説明されています。また、燃料費調整額には日本卸電力取引所の東京エリア市場価格に応じた単価が加算されます。
燃料価格や電力市場価格が高騰すると、電気料金も高くなる可能性があります。
最低出金額と手数料がある
アプリ内でビットコインが付与されても、少額のうちは外部ウォレットへ出金できません。
さらに、公式FAQでは出金手数料が0.0004BTCとされています。BTC価格によっては、円換算した手数料が大きくなる可能性があります。
最低出金額について公式FAQ内の記載が一致していないため、契約前・出金前に最新条件を確認してください。
解約すると未出金分を受け取れない可能性がある
重要事項説明書には、利用者が解約した場合、付与されていたビットコインを受け取る権利がなくなると記載されています。
最低出金額に届かないまま解約すると、アプリ内に貯まっていたビットコインを失う可能性があります。
解約手数料は0円ですが、未出金残高の扱いまで確認してから手続きしましょう。
支払いが遅れると付与分を失う可能性がある
支払期限までに電気料金を支払わなかった場合、付与されていたビットコインを受け取る権利がなくなることがあります。
クレジットカードの有効期限や利用可能額も定期的に確認してください。
税金や送金費用は利用者負担
公式FAQでは、獲得したビットコインに関連して発生する税金、手数料、その他の費用は利用者負担とされています。
ビットコインを売却・交換した場合など、状況によって税務上の取り扱いが生じる可能性があります。金額が大きくなった場合は、税務署や税理士などへ確認してください。
ビットでんきで失敗しない貯め方とは?
過去12か月分の電気使用量を確認する
契約前に、現在の電力会社の検針票や会員ページから、過去1年間の使用量を確認しましょう。
月ごとの使用量に45円を掛け、燃料費調整額や再エネ賦課金を加えたうえで、10%相当のビットコインを差し引いて比較します。
ビットコイン還元前の電気料金を比較する
「10%もらえる」という部分だけで判断してはいけません。
まず、ビットコインを一切もらえないと仮定しても支払える料金かを確認しましょう。そのうえで10%相当を追加特典として考える方が安全です。
最低出金額と手数料を確認する
契約前に、アプリやサポートで次の項目を確認してください。
- 現在の最低出金額
- 出金手数料
- 出金先として利用できるウォレット
- 送金にかかる日数
- 解約時の未出金残高の扱い
特に最低出金額は公式FAQ内で記載が一致していません。古い情報だけで判断しないようにしましょう。
クレジットカード払いを利用する
コンビニ払いには1回280円の手数料がかかります。
電気料金5,000円に対する10%還元は約500円相当なので、手数料を差し引くと実質的な還元効果は約220円相当まで下がります。
クレジットカードを使えるなら、カード払いの方が還元を生かしやすいでしょう。
解約前にビットコインを出金する
他社へ乗り換える場合は、アプリ内ウォレットの残高を確認しましょう。
出金できる残高があるなら、解約手続きより先に外部ウォレットへ送金する方が安心です。最低出金額に届いていない残高がどうなるかも、事前に問い合わせてください。
ビットコインの値上がりを前提にしない
ビットコインの将来価格は予測できません。
「将来必ず何倍になる」と考えて割高な電気料金を払い続けるのではなく、現在の円換算額でも納得できるかを基準に判断してください。
ビットでんきのレビュー評価まとめ
おかねっとメディアの評価は、ビットコインに興味があり、電気料金を比較したうえで少額を長期的に貯めたい人にはアリです。ただし、稼ぐ副業として期待しすぎるのはNGです。
電気料金の10%相当という還元率は魅力的ですが、電力量料金は全国一律45円/kWhです。燃料費調整額にも上限がなく、ビットコインには価格変動や出金手数料があります。
また、解約時に未出金のビットコインを受け取る権利がなくなる可能性がある点は、契約前に知っておきたい重要な注意点です。
「10%還元だから必ず得」と判断せず、還元後の実質料金と現在の電力プランを年間総額で比較しましょう。
まとめ|ビットでんきは10%還元だけでなく電気料金と出金条件を確認
ビットでんきは、毎月の電気料金の10%相当をビットコインで受け取れる電力サービスです。月1万円の請求なら、付与時点で約1,000円相当のビットコインが貯まります。
一方、電力量料金は45円/kWhで、燃料費調整額には上限がありません。付与されたビットコインも価格下落によって価値が減る可能性があります。
おかねっとメディアとしては、ビットコインを少額から長期保有したい人には面白い選択肢ですが、電気代の安さを最優先する人は他社との比較が必須と評価します。契約前に最低出金額、出金手数料、解約時の残高失効を確認し、年間の実質負担額で判断しましょう。
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