タダ電は、毎月約5,000円相当、電気使用量にすると約71kWhまでの電力量料金が無料になる電力サービスです。電気をあまり使わない一人暮らしなら、電気代を0円または少額に抑えられる可能性があります。
ただし、無料枠を超えた分の単価は70円/kWhと高めです。また、2026年7月からは契約後19か月目以降に、使用量にかかわらず毎月560円の最低料金が発生する条件も加わりました。
そのため、「どの家庭でも必ず安くなる電力会社」ではありません。この記事では、タダ電の料金体系や口コミ、評判、メリット・デメリットを調査し、どのような人なら電気代を節約しやすいのかを解説します。
タダ電とは?どんなアプリ・電力サービス?
タダ電は、株式会社エスエナジーが運営するアプリ完結型の電力サービスです。
最大の特徴は、毎月の電力量料金から約5,000円相当が減額されること。現在の電力量料金単価は70円/kWhであるため、1か月の使用量が約71kWh以内なら、契約後18か月目までは原則として電気料金が発生しません。
無料になる場合は、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、有料時基本料金も請求されない仕組みです。ただし、契約後19か月目以降は、使用量が無料枠内であっても毎月560円の最低料金が発生します。
供給エリアは、沖縄と一部離島を除く日本全国です。申し込みや使用量の確認、料金明細の確認などは、専用アプリから行います。
タダ電の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ・サービス名 | タダ電 |
| ジャンル | 電力サービス・電気代管理アプリ |
| 運営/デベロッパ | 株式会社エスエナジー |
| アプリ料金 | 無料 |
| 電力量料金 | 70円/kWh |
| 無料枠 | 毎月約5,000円相当・約71kWhまで |
| 有料時基本料金 | 契約後18か月目までは、無料枠を超えた月に280円 |
| 最低料金 | 契約後19か月目以降は、使用量にかかわらず毎月560円 |
| 主な節約方法 | 電力使用量を無料枠内に抑える |
| ポイント還元 | なし |
| 支払い方法 | クレジットカード |
| 供給エリア | 沖縄・一部離島を除く日本全国 |
| iOS評価 | 4.3/5、1,235件(2026年7月26日確認時点) |
| Android実績 | 10万ダウンロード以上(2026年7月26日確認時点) |
| 解約金 | なし |
| 注意点 | 無料枠超過分の単価、燃料費調整額、19か月目以降の最低料金に注意 |
タダ電ならではの特徴とは?

毎月約71kWhまでの電力量料金が無料になる
タダ電では、毎月の電力量料金から約5,000円相当が減額されます。
現在の電力量料金は70円/kWhなので、5,000円÷70円で約71kWhが無料枠の目安です。1か月の使用量が無料枠内なら、契約後18か月目までは電力量料金のほか、燃料費調整額や再エネ賦課金なども原則として請求されません。
ただし、「一般的な電力会社で5,000円になる使用量まで無料」という意味ではありません。タダ電独自の70円/kWhという単価で計算した約5,000円分である点に注意してください。
無料枠を超えた使用量に70円/kWhが適用される
71kWhを超えた場合、超過した使用量に対して70円/kWhの電力量料金が発生します。
例えば、単純計算で月100kWh使用した場合、無料枠を超える約29kWh分が有料になります。
29kWh×70円=約2,030円
さらに、無料枠を超えた月は、契約後18か月目までは有料時基本料金280円、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。
70円/kWhは一般的な電力プランと比べて高めなので、使用量が多くなるほど不利になる可能性があります。公式の提供条件書にも、使用電力量によっては他社より安くならない可能性があると明記されています。
契約19か月目以降は毎月560円の最低料金がかかる
2026年7月1日施行の条件では、契約後19か月目以降、有料時基本料金280円に代わって毎月560円の最低料金が発生します。
これは使用量の有無にかかわらず請求されます。つまり、19か月目以降は使用量を約71kWh以内に抑えても、完全な0円にはなりません。
長期間利用する予定の人は、最初の18か月間だけでなく、19か月目以降の料金も含めて比較することが大切です。
アプリで電気使用量を確認できる
専用アプリでは、現在の電気代や無料枠の残り、日別・週別・月別・年別の使用量、利用明細などを確認できます。
こまめに使用量を確認できるため、「無料枠まであと何kWhか」を意識しながら節電できるのが特徴です。
ただし、電力使用量はリアルタイムで完全に反映されるとは限りません。データの反映に時間差が生じる可能性を考え、71kWhぎりぎりではなく、余裕を持って使用量を管理しましょう。
紹介プログラムが用意されている
条件を満たした友人を紹介すると、紹介1件につき毎月100円の減額が12か月間付与される紹介プログラムがあります。
紹介人数には上限があり、被紹介者が新規契約者であることや、所定期間内に供給が開始されることなどの条件があります。紹介だけで現金収入を得る仕組みではなく、電力量料金からの減額特典です。
利用する場合は、最新の適用条件をアプリや公式の提供条件書で確認してください。
タダ電はどんな人に向いている?
毎月の電気使用量が約71kWh以内の人
タダ電が特に向いているのは、1か月の電気使用量が安定して約71kWh以内に収まる人です。
外出や出張が多い一人暮らし、セカンドハウスなど、もともとの使用量が少ない家庭なら、最初の18か月間は電気料金を0円にできる可能性があります。
反対に、毎月100~200kWh以上使う家庭では、無料枠を超えた後の70円/kWhが負担になりやすいため、慎重な比較が必要です。
アプリで使用量を管理しながら節電できる人
無料枠を生かすには、使用量をこまめに確認しながら節電する必要があります。
エアコン、電気ストーブ、浴室乾燥機、電気温水器など、消費電力の大きな家電を頻繁に使う人には管理が難しいかもしれません。一方、アプリを確認してゲーム感覚で節電できる人とは相性がよいでしょう。
夏や冬でも電気使用量が少ない人
電気使用量は季節によって大きく変わります。春や秋に71kWh以内でも、夏の冷房や冬の暖房によって無料枠を大幅に超える可能性があります。
特に北海道などで電気暖房を使っている家庭や、オール電化住宅は使用量が増えやすいため注意が必要です。
契約前には、最低でも過去12か月分の使用量を確認してください。
クレジットカード払いに対応できる人
タダ電の支払い方法はクレジットカードです。口座振替やコンビニ払いを希望する人には向いていません。
また、申し込みや明細確認も基本的にアプリで行うため、スマートフォンでの手続きに抵抗がない人向けのサービスです。
タダ電の節約目安は月いくら?
タダ電は副業やポイ活アプリではないため、利用して現金収入を得るものではありません。評価すべきなのは「いくら稼げるか」ではなく、「現在の電気料金からいくら支出を減らせるか」です。
公式の平均節約額は確認できませんでした。実際の節約額は、契約エリア、現在の電力プラン、契約アンペア、毎月の使用量、燃料費調整額などで変わります。
| 使い方・使用量 | 月の支払額・節約の目安 |
|---|---|
| 月50kWh程度・契約後18か月目まで | 原則0円 |
| 月71kWh以内・契約後18か月目まで | 原則0円 |
| 月100kWh程度 | 約2,000円台+各種料金の可能性 |
| 月150kWh程度 | 約5,500円+各種料金の可能性 |
| 月200kWh程度 | 約9,000円+各種料金の可能性 |
| 契約後19か月目以降 | 上記にかかわらず最低560円が発生 |
| 他社との比較 | 使用量が多いほど他社の方が安い可能性あり |
上記は、無料枠を約71kWh、超過分を70円/kWhとして計算した概算です。無料枠を超えた場合は、基本料金または最低料金、燃料費調整額、再エネ賦課金などが加わるため、実際の請求額とは異なります。
タダ電のユーザー数はどれくらい?
App Storeの掲載情報によると、タダ電は2026年4月時点で累計申し込み数が3万世帯を突破しています。
また、Google Playでは2026年7月26日の確認時点で10万ダウンロード以上と表示されています。
ただし、次の数字はそれぞれ意味が異なります。
- 累計申し込み数
- 現在契約している世帯数
- アプリのダウンロード数
- App Storeの評価件数
10万ダウンロードが、そのまま10万契約を意味するわけではありません。現在の契約世帯数や月間アクティブユーザー数について、正確な公式データは確認できませんでした。
実際に電気代が無料・安くなった人はどれくらいいる?
タダ電で実際に電気代が0円になった世帯数や、利用者全体の平均節約額は公式には公表されていません。
App StoreやSNSでは、「一人暮らしで電気代を0円にできた」「不在が多い月は無料になった」「暖房を使った月でも以前より安くなった」といった内容の口コミが確認できます。
一方で、次のような不満も見られます。
- 料金条件が改定された
- 無料枠を超えると割高になった
- アプリが起動しない、使用量を確認できない
- 電気を多く使う月は他社より高くなった
App Storeでは、2026年7月26日時点で評価4.3、評価件数1,235件となっていますが、過去の料金条件に対するレビューも含まれています。
口コミは利用者個人の使用量、契約時期、生活環境に基づく体験談です。すべての利用者が同じように電気代を無料にできることを保証するものではありません。
タダ電のメリットとは?

電気使用量が少なければ支払いを大幅に減らせる
月約71kWh以内に収められる人なら、契約後18か月目までは電気料金を0円にできる可能性があります。
一般的な電力プランでは、使用量が少なくても基本料金や最低料金が発生する場合があります。電気をほとんど使わない住居では、タダ電の無料枠が大きなメリットになります。
初期費用や解約手数料がかからない
公式ストア情報では、入会料、乗り換え費用、解約手数料は無料と案内されています。契約期間の縛りもありません。
現在の電力会社から切り替える際も、通常は工事や現在の電力会社への解約連絡は必要ありません。
ただし、設備状況などによって個別対応が必要になる可能性はあります。
アプリで使用量を見える化できる
使用量を日別、週別、月別などで確認できるため、節電の成果が分かりやすい点もメリットです。
「あと何kWh使えるか」が見えることで、電気の無駄遣いを減らすきっかけにもなります。
電気の品質や停電リスクは基本的に変わらない
タダ電に切り替えても、送配電には地域の一般送配電事業者の設備が使われます。
新電力に切り替えたことだけを理由に、電気の品質が下がったり、停電が増えたりするわけではありません。万が一、契約している小売電気事業者が事業を継続できなくなった場合も、直ちに電気が使えなくなるとは限りません。
タダ電のデメリット・注意点とは?

無料枠を超えた分の70円/kWhは高い
タダ電で最も注意したいのが、無料枠超過後の単価です。
70円/kWhは一般的な家庭向け電力プランの電力量単価と比べて高い水準です。少し無料枠を超える程度なら安くなる可能性がありますが、使用量が増えるほど他社より高くなる場合があります。
タダ電公式も、使用電力量によっては料金が安くならない可能性を案内しています。
19か月目以降は最低560円が必ずかかる
2026年7月以降の提供条件では、契約19か月目以降は毎月560円の最低料金が発生します。
使用量を無料枠内に抑えても、19か月目以降は完全な0円にはなりません。長期利用を前提に比較する場合は、年間6,720円の最低料金も考慮しましょう。
燃料費調整額に上限がない
無料枠を超えて請求が発生する場合、燃料費調整額や再エネ賦課金も加算されます。
公式の提供条件書によると、燃料や電力の取引価格によって燃料費調整額が変動し、変動額の上限は設けられていません。市場価格が高騰した場合、請求額が大きくなる可能性があります。
契約前だけでなく、契約後も毎月の調整単価を確認する必要があります。
オール電化や電気使用量の多い家庭には不向き
エコキュート、電気温水器、IHクッキングヒーター、電気暖房などを使うオール電化住宅では、月71kWh以内に抑えるのは難しいでしょう。
家族世帯や在宅時間が長い人、ペットのために冷暖房を常時使用する家庭なども、無料枠を超えやすくなります。
タダ電にはオール電化住宅向けの時間帯別プランが確認できないため、オール電化向けプランとの料金比較が必要です。
料金条件が将来変更される可能性がある
タダ電は、サービス開始後に無料額や電力量料金などの条件が改定されています。
過去には無料枠が1万円、6,500円、5,000円と変更され、電力量料金も65円/kWhから70円/kWhに改定されました。2026年7月には19か月目以降の最低料金も導入されています。
今後も同じ条件が永続する保証はありません。公式から届く料金改定や約款変更の案内は必ず確認してください。
アプリの不具合やデータ反映の遅れに注意
口コミには、アプリが起動しなかった、使用量を確認できなかったという内容もあります。
また、電力使用量のデータは即時反映されない可能性があります。無料枠の直前で使用を止めようとしても、未反映の使用量によって上限を超えることがあるため、余裕を持った管理が必要です。
アプリのデータ利用方針を確認する
Google Playのデータセーフティ欄では、位置情報を収集する可能性や、財務情報を第三者と共有する場合があることなどが表示されています。削除リクエストには対応するとされています。
具体的な取り扱いは、契約前に最新のプライバシーポリシーを確認しましょう。
タダ電で失敗しない節約方法とは?
過去12か月分の使用量を確認する
契約前に、現在の電力会社の検針票や会員ページで、過去1年間の使用量を確認しましょう。
春や秋だけで判断すると、冷暖房を使用する夏・冬に想定以上の請求が発生する可能性があります。
目安としては、ほとんどの月が71kWh以内なら検討しやすく、毎月100kWhを大きく超えている場合は慎重な比較が必要です。
現在の請求額ではなく使用量で比較する
「現在の電気代が5,000円以下だから、タダ電なら0円になる」とは限りません。
タダ電の無料枠は、70円/kWhで計算した約71kWhです。現在の電力会社で5,000円になっている使用量が71kWhを超えていれば、タダ電では請求が発生する可能性があります。
必ず円ではなく、kWhで比較してください。
100kWh、150kWh、200kWh時の料金を計算する
無料になるかどうかだけでなく、使用量が増えた場合の請求額も試算しましょう。
特に北海道や東北など、冬に電力使用量が増えやすい地域では、年間を通した総額比較が重要です。燃料費調整額や再エネ賦課金も含めて、現在のプランや他社プランと比べてください。
無料枠ぎりぎりまで使わない
アプリの使用量表示には時間差が生じる可能性があります。
71kWhぎりぎりを狙うのではなく、例えば65kWh前後を目安にするなど、余裕を持って管理した方が安心です。
契約19か月目の前に再比較する
最初の18か月間は無料枠内なら0円でも、19か月目以降は毎月560円の最低料金が発生します。
契約から1年半ほど経過したら、過去の使用量と支払額を確認し、継続した方がよいか他社に切り替えた方がよいか再計算しましょう。
料金改定のお知らせを見逃さない
新電力サービスでは、電源調達環境などによって料金体系が変更されることがあります。
アプリ内のお知らせ、登録メール、公式サイトの告知を定期的に確認し、変更後も本当に得なのか判断してください。
タダ電のレビュー評価まとめ
おかねっとメディアの評価は、毎月の電気使用量を約71kWh以内に抑えられる人にはアリです。
特に、外出や出張が多い一人暮らしや、使用頻度の低い住居なら、最初の18か月間は電気料金を0円にできる可能性があります。
ただし、タダ電はお金を稼ぐ副業やポイ活ではありません。電気代という支出を減らすための節約サービスです。
無料枠を超えた分の単価は70円/kWhと高く、燃料費調整額にも上限がありません。さらに、契約後19か月目以降は毎月560円の最低料金が発生します。
「5,000円無料」という言葉だけで契約せず、過去12か月分の使用量を使って年間料金を比較することが重要です。
まとめ|タダ電は使用量が少ない人向け!契約前に年間比較が必須
タダ電は、毎月約71kWhまでの電力量料金が無料になる、電気使用量の少ない人向けのサービスです。条件が合えば、契約後18か月目までは電気代を0円にできる可能性があります。
一方、無料枠を超えた分には70円/kWhが適用され、燃料費調整額や再エネ賦課金なども加算されます。2026年7月以降は、契約19か月目から毎月560円の最低料金が発生する点にも注意が必要です。
おかねっとメディアとしては、月71kWh以内に安定して収まる一人暮らしには検討価値があるものの、使用量の多い世帯やオール電化住宅には安易におすすめできません。契約前に過去1年間の使用量を確認し、現在の電力会社と年間総額で比較しましょう。
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